手湿疹と紫外線について

ことしも手湿疹が本格化する季節が目の前までやってきました。

 汗疱(異汗性湿疹)と呼ばれる手湿疹の方の多くに、4月後半から9月前半ごろの紫外線が強くなる季節に繰り返し悪化する傾向がみられます。

水泡ができる手湿疹の場合、水泡ができ始める原因になる「隠れ炎症」をとにかく起こさせないことがポイントです。

まずは原因を知ろう

春から夏にかけて悪化する手湿疹は、「暑さが原因」とか「手汗が原因」と思われがちですが、 本当にそうなのでしょうか?

早い方であれば4月から、そして5月初旬~6月前半の暑さはまだまだこれからという時期に症状がはじまる方が多いのです。

つまり、暑さや汗の量が手湿疹の直接的な原因ではなく、 他に大きな原因がある可能性があるということになります。

一年の中で、4月~6月に増えてピークを迎えるものといえばUVA(紫外線A波)
このUVAこそが、手湿疹の大敵なのです。

 手湿疹と紫外線について

太陽光はその光の波長により「紫外線/可視光線/赤外線」の3つに分類されます。

さらに、紫外線は波長が一番の短い順位に「UVC/UVB/UVA」の3つに分類され、波長の長さによって肌のどこまで到達するかが違います。奥深くまで到達すれば影響が大きくなります。

波長の長さの順番(左が一番短い)
UVC < UVB < UVA < 可視光線 < 赤外線  

UVCは地表には届かないので影響はありません。
UVBは表皮まで届く比較的短い光線で、日焼けの原因になります。

UVAより右側の光線は すべて真皮まで到達する光線で 細胞にダメージを与え、炎症や老化、しみ、しわのなど様々なトラブルの原因になります。

このUVAは、地上に届く太陽光のなかの95%以上をしめていて とくに4月~6月に増える傾向があります。

日焼け止めを選ぶときに参考にする「SPF」とは、 紫外線B波を防ぐ効果を表す数値で、「PA」がUVBを防ぐ効果を表しています。

紫外線について、理解していただいたところで、この時期に悪化する手湿疹との関係について考えてみましょう。

UVBよりも波長が長く、肌の奥まで届くのは ・UVA ・可視光線 ・赤外線 の3つですが、このうち可視光線と赤外線はUVAと比較すると日常生活で浴びる量はそれほどではありません。

つまり、UVAによる皮膚内部で起こる炎症をいかに防ぐかがポイントになります!

【対策1】悪化し始める前にできること

SPFではなく、PAで選んだ日焼け止めでできるだけUVAから手肌を守りましょう。症状がはじまってからは、日焼け止めがかえって刺激になることが多いので、症状がはじまる前の対策が有効です

【対策2】刺激をできる限り炎症にしない

手は、常に何かに触れて頻繁に洗うため、常に日焼け止めがしっかり膜になる状態で日々を過ごすということは難しいというのが現実ですね。

ちなみに、日焼け止めのパッケージに記載されているSPF/PAは1平方cmあたりに2mgの日焼け止めをぬったときの日焼け止め効果を表していますが、現実的にはこんな量を塗ることはほとんどないと思います。

そんな状況で、次におすすめなのは炎症の種が芽吹いてしまったらできる限り早く消火すること!

【対策3】炎症(水泡)の種をできるだけ早く消火する

それでも、肌に違和感を感じて ちょっと掻いてしまったら水泡の気配が…てこと、これまで経験されたことがあると思います。

水泡の原因は、ズバリ「炎症」です。その炎症は、掻くことで強くなり水泡の原因となってしまいます。

「あれ!?」と思ったら 掻いてしまう前にかゆみケアを!

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