運営者について

運営者の経歴

はじめまして、アトピーシェアを運営しております浄弘(じょうぐ)です。私は幼少時よりアトピー性皮膚炎に苦しみ、社会人になった頃には日常生活にも支障がではじめました。

24歳のころに東洋医学の病院へ行き、長年に渡って使用してきたステロイド軟膏などの薬を一切絶ちました。間もなく体中の水分が蒸発したかのような状態になり、 激しい痛みと痒みとの戦いが始まりました。

2週間で体重が7kg減少し、顔色が悪くなり近医で血液検査を受けたところ、異常なスピードで肝機能の数値が上昇しており劇症肝炎の疑いとの診断を受けて即入院となりました。その後もアトピー性皮膚炎は悪化の一途をたどり、あらゆる民間療法を試すも改善の気配すら感じられず、最後は宗教にすがるまでに追いつめられていきました。

藁にもすがる思いで紹介された病院で後に恩師となる院長と出会い、社会生活を送れるまでに回復。院長の秘書として一日200人を超えるアトピー患者さんの治療現場にたずさわりながら、医学論文に関する業務を経験しました。

33歳の頃、手首から先を切り落としたい程の激しい痒みと痛みに襲われ診察をうけたところ、原因不明で対症療法しか方法はなく、完治できる治療方法がないと言われました。そしてこの時、専門的な知識が全くない状況でありながら「自分で何とかするしかない!」と決意し研究生活がはじまりました。

竹酢液をに出会い、初めて自覚症状がラクになるクリームが完成し会社を設立しました。独自製法により竹酢液の燻製のような香りを軽減したクリームを販売してましたが、香りが原因で使えない方が少なくなかったため、完全脱臭を目標に研究を始めましたが「香り成分=有効成分」ということが判明し、燻製香だけを除去することを諦めざるを得なくなりました。

それでも、竹には必ず薬効成分が存在するはずだという強い想いから、新しい抽出方法を探す研究を開始しました。2017年に自分自身の症状に試した際の臨床結果から一定以上の効果があると確信を持つに至り、竹酢液と竹抽出エキスに含まれる成分の分析をしたところ、全く違う成分構成であることが判明しました。自覚症状の経緯から、竹から抽出したエキスにはステロイド外用剤とは違う作用秩序をもった成分が含まれているのではないかという仮説を持ち始めました。

そんな時、ステロイド外用剤でコントロールできない重症アトピー性皮膚炎について書かれた論文を知り、患者さんの皮膚(角化細胞)にはIL-33というサイトカインが異常に多く存在していることを知り、竹から抽出したこのエキスがIL-33の発現に影響を及ぼしているのではないかと考えるに至りました。そして、第三者機関によるこれらの仮説の検証実験を経て、2019年3月「IL-33の発現抑制剤の製造方法」で特許を取得致しました。

今後は外部機関との連携及び共同研究を視野にいれながら、薬効成分の特定及びメカニズムの解明を目指してさらならる研究の続けてまいります。
近年、繁殖力が強い孟宗竹が全国で増殖し既存の植生が破壊されるという「竹害」が問題視されています。竹林面積が増えることで、地震や水害に弱い地盤となり土砂災害の危険性が増します。竹の薬効成分の研究により、増えすぎた竹を有効に活用できる1つの方法として、社会に貢献できるのではないかと期待しています。

株式会社アトピディア(https://www.atopidea.com
〒556-0016
大阪市浪速区元町1-2-17フクダ不動産NAMBAビル8F
06-6646-7001
代表取締役 浄弘貴子