表皮の大部分を占めている角化細胞と呼ばれるものの死骸です。
皆さんもご存じの皮膚の潤いを保つセラミドや天然保湿因子NMFは、角化細胞が生まれて垢となって排泄されるまでの間に作られています。
この死滅した角化細胞が、皮膚の免疫の刺激となり皮膚症状を悪化させることが明らかになっていますが、角化細胞が死んでしまう原因は、2つあります。
- 自然死 → 細胞の寿命によるもの
- 外的な要因での死 → 何らかの要因で細胞が破壊されたもの
細胞の自然死では炎症反応などは起こらないのですが、細胞が破壊されて死んでしまうと周辺の組織に炎症反応を引き起こすため、掻き壊し → 炎症が悪化 という悪循環に陥ってしまうのです。
さて、数年前まで、細胞の自然死の結果できる垢は何の刺激要因にもならないと思われてきたのですが、皮膚の常在菌が増えすぎた状態だと、垢が皮膚の免疫を刺激する存在になってしまうことが明らかになりました。
垢と皮膚の常在菌が増えてしまうと
皮膚の免疫を刺激して
炎症やかゆみが悪化する原因となる
しかも、肌トラブルがある肌表面には、通常より常在菌である黄色ブドウ球菌が多いこともわかっています。
つまり!!
毎日きちんと洗って清潔にすることが大切なのです!!
それでも、花粉症シーズンは露出部分を中心に炎症やかゆみがひどくなってしまいがちです。
肌トラブルの予防には、保湿がもちろん大切ですが角層を整えるケアが不可欠です。