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ポリウレタンによるアレルギー

先日、偶然見つけた朝日新聞の記事

『 マスク非着用で「雇い止め」 重い皮膚炎、理解されず 』

この見出しとともに、何故か炎症がひどい男性の手の写真が掲載されていました。

記事によると、この男性は幼少期より手の甲にアトピーの症状があり、以前インフルエンザ対策として不織布マスクを着けたところ、首から顔、頭皮まで腫れ上がった経験があるそうです。

瞼は腫れあがってしまい、顔を流れる膿をキッチンペーパーで拭くほどの状況だったとか。ステロイドを塗っても、症状は首まで広がったそうです。

そんな辛い経験から、マスクは2度とつけたくないと思っていた中でのコロナ禍。

マスクを着用することで、顔が腫れあがるほど重症化したため、医師の診断書を提出。ところが、会社からマスク着用を求められ遂には解雇を言い渡されたそうです。

マスクの何が影響して悪化したのか?

  • ポリウレタン製品でアレルギー重症化の恐れ
  • 原料のイソシアネートにアレルギーリスク

それは、医療系ニュースサイトに掲載されている記事でした。

「ポリウレタンの原料となるイソシアネートという化合物は、微量で吸引や接触によって種々のアレルギー症状を誘発する」ということ。

柔軟剤に使われている香料は、ポリウレタン製マイクロカプセルに包まれていて、カプセルがはじけることで香りが広がるそうです。

ポリウレタンといえば、マスク

イソシアネートが揮発し、皮膚に接触あるいは吸引するなどして、アレルギー症状を引き起こす恐れがあるというのです。

記事に掲載されている病院で検査をされた結果、322名のうちアレルギー反応陽性者は35例で、およそ10%の方がイソシアネートにアレルギー反応を示したそうです。

さらに、アトピー性皮膚炎の有無や重症度別に比例して、アレルギーを示す数値が高い傾向がみられたとのこと。この病院では患者さんに、柔軟剤の使用中止とポリウレタンをつかった衣類を避けるように指導されてるそうです。

感染状況がおちつきつつあるなかでもマスクが不可欠の日常生活では、ウレタン製のマスクを選ぶ方も少なからずでいらっしゃます。先生によると、同様に皮膚症状の悪化のリスクが伴うため注意が必要とのこと。

話は戻りますが…

雇い止めになった記事にあった男性が使っていたのは不織布のマスク。なのに、突然悪化されていました。

そこで、様々なメーカーのマスクの素材を調べてみたところ、数多くの不織布マスクで 耳のゴム部分にポリウレタンがつかわれている!

ポリエチレンなどポリウレタン以外のゴム素材のマスクもありますので、

×マスクを着用するとかゆくなる
×マスクを着用し始めてから何となく調子が悪い

など、心当たりがある方はマスクを購入する際に裏面の素材の欄をチェックすることをおすすめします。