手湿疹(汗疱)の改善に役立つ様々な情報を全5回でご案内します。
- 第1回 最初に確認して頂きたいこと
- 第2回 基本的な使用方法
- 第3回 専用ケアの使い方
- 第4回 手肌悩みの原因と対策
- 第5回 再発を防ぐ、手肌ケアのポイント
手湿疹(汗疱)の改善に役立つ様々な情報を全5回でご案内します。
手肌は頻繁に色々なものに触れたり、洗ったりを繰り返すので面倒でも手洗いのたびに塗り直して頂く必要があります。
症状がとても重症な方でも、「面倒だから。。。」と朝晩しか塗っていただけないことが少なくありません。
残念ながら、手肌ケアを始める最初の1週間は1日2回のご使用では、なかなか実感していただけないと思います。最初はこまめなケアを心がけてください。
第1回でご案内しました、「商品が届くまでに確認していただきたいこと」は、チェックしていただきましたか?
残念ですが、数回お試し頂いた段階で実感できないからと、諦めてしまう方がいらっしゃます。これまでにも、たくさんの方法を試されては、がっかりされたご経験をされていると思います。
私も同じ経験をしています。
何年も、十数年も、何十年も悩んできた肌悩みが数日~数週間で良くなることは、残念ながら難しいです。
手肌の悩みはは、時間はかかっても良くなっていただける可能性が高い肌悩みです。
レスキューセット(トライアルセット)を使い切っても、効果が感じられない場合は、是非LINE相談をご利用ください。
今回は、意外に知られていない日常生活の中に潜む、手湿疹の原因をいくつかご紹介させていただきます。
とくに、一年を通してつらい状態が続いている方や、ステロイド治療をしても効果がなかったという方は、該当される確率が高いので要チェックです。
長い間悩んでいた状態が、ちょっとした対策をしただけで、突然良くなってきたという方もいらっしゃいますので、次の項目を今一度チェックしてください。
ゴム(ビニール)手袋を日常的に使用するかたは、手袋の素材を必ず確認してください。
素材がラテックス(天然ゴム)の場合は、手湿疹の原因になっている可能性があります。別の素材にすぐに切り替えましょう。
ラテックス(天然ゴム)にアレルギーが無い方でも、手湿疹がある状態で使い続けると、今後発症するリスクが高いため、別の素材に切り替えることをおすすめします。
ラテックスアレルギーの原因物質は天然ゴム由来の水溶性タンパクのため、内部が蒸れやすいゴム手袋の下に綿手袋を重ねても完全に予防することはできません。別の素材に切りかえる必要があります。
ラテックス(天然ゴム)以外では、塩化ビニールやニトリル製、ポリエチレン製などの手袋がありますが、素材に関係なく添加剤として使われている「加硫促進剤」「可塑剤」「熱安定剤」も悪化の要因になるケースが増えていて、どの素材に刺激をうけるかは個人差があります。
[対策]以下参考に手袋を切り替えましょう
(a)ニトリル製のゴム手袋
添加剤が少なく、アレルギーの原因物質が少ない素材です。
ただし、手に密着する薄い使い捨てタイプは、合成ゴムであるニトリルの伸縮性を向上させるために「可塑剤」を多く使って製造されており、接触性皮膚炎のリスクがあるのでお控えください。
ニトリル製なら、繰り返し使えるタイプがおすすめします。
(b)塩化ビニール製のゴム手袋
アレルギーを引き起こす心配は少ない素材とされていますが、ニトリルと比較すると使用されている添加剤が多く、まれに肌に合わない方もいらっしゃいます
★可塑化剤について
可塑剤とは、手袋の原料を軟らかくするために用いられる添加剤です。
爪周囲を中心に症状がつらい方でジェルネイルしている場合は、UVライトの紫外線やLEDライトの可視光線が原因の可能性があります。
[対策]控え頂く必要があります
1ヶ月ほどの期間、施術をお控えいただいたうえでご判断いただくことをおすすめします。
尚、今は影響がなくても将来的に影響が出ることもございますので 違和感を感じたら放置しないことが大切です。
作業用の手袋や軍手は、ビニールやゴムの手袋ではないので、手湿疹の原因とは関係ないと思われがちですが、滑り止めの突起など、ゴム(ラテックス)が部分的に使用されているものが珍しくありません。
[対策]手袋の素材を切り替えが必要です
業務用手袋もラテックスフリー(不使用)の手袋がありますのですぐに切り替えましょう。
中には、ポリウレタンに対するアレルギーの方もいらっしゃいますので 素材を一度チェックされることをおすすめいたします。
手湿疹がひどくなると、ジクジクしたり、化膿して痛みがあったりと状態が変化していくことがあります。
例えば抗生物質が必要な常在菌が過剰になってしまった部分に、自己判断でステロイドを塗ると、悪化してしまうことがあります。
[対策]薬の使用は専門医・薬剤師に相談しましょう
その症状の治療目的で処方されたわければない薬を、自己判断で使いまわして塗ることは避けて、薬は医師または薬剤師の指導のもと正しく使いましょう。
主治医の先生は「再診に来ない=良くなった」と判断されがちです。処方された薬を使って効果がない場合も、そのまま病院へいかなくなるのではなく、その旨医師に伝えて再診を受けることをおすすめします。
春~夏にかけて水泡の再発・悪化を繰り返す場合の多くは、汗疱と呼ばれる症状で紫外線が関係している場合が多いです。
最近では ゴールデンウィーク前後から急に悪化する方が急増しており、「多形日光疹」とよばれる紫外線が急に強くなる季節に体の免疫力がついていけずアレルギー反応を起こす光線過敏による手湿疹も増えています。
指の側面や手のひらに水泡ができる汗疱に対し、日光疹は手の甲側に赤みのある発疹ができます。両方を併発される場合も多いです
[対策]紫外線対策は必須です
少しずつ紫外線にならすことで、アレルギー反応が起こりにくくなるとされています。
熱中症になる方が、体が暑さに慣れていない5~6月ごろから増加し始めるように、体の免疫が無防備で紫外線にまだ慣れていない、5月ごろから発症される方が増えてきます。
毎年、同じ症状を繰り返さないためには、最初は紫外線をできるだけ避けながらも皮膚を少しずつ日光に馴らすことも大切です。
日焼け止めに頼るのではなく、物理的な日よけ(=日傘や衣類)での対策が有効です。
ただし、明らかな紫外線アレルギーと診断されている方は、徹底した紫外線対策が必要です。
最後までお読み頂き、有難うございます<m(__)m>
第5回レスキュー講座は、「再発を防ぐ、手肌ケアのポイント」をお届けします。
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