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突然、手に現れる多形日光疹について

例年より早く、手湿疹が悪化していませんか?

今年(2020年現在)は季節が進むのが早かったせいか、例年よりも紫外線が既に3月上旬から強くなっています。

3月前後から4月にかけて、手や腕、頭皮、おでこ、顔、首など、 露出部に発疹ができてしまった方はいらっしゃいませんか?

その症状、もしかしたら「多形日光疹」と呼ばれる光線過敏が原因かもしれません。

この時期にこういった状態になると、「花粉の影響ですね」と診断される方が多いのですが、 その他に見落とされがちなのが「光線過敏」による多形日光疹と呼ばれる症状です。

光線過敏の可能性があります、とご案内すると

「とくに紫外線を浴びていません」
「屋外で過ごしたのは2日前です」
「これまで紫外線アレルギーなんてありませんでした」

などとご返信を頂くことが多いのですが、これが落とし穴なんです。

光線過敏は、昨日まで何ともなくても、突然起こってしまう可能性があるのです。

紫外線アレルギーではありません

光線過敏と聞くと太陽光に対するアレルギーだと思われがちですが、 多形日光疹では紫外線を受けた皮膚内でアレルゲンがつくられ、このアレルゲンが原因で症状が起こるといわれています。

すぐに症状がでるとは限りません

紫外線を浴びてすぐに症状がでるとは限らず、数時間~翌日になってから現れることもあります。

しかも、海や山へ出かけたということではなく、

・お子さんと公園で遊んだ
・自転車で買い物に出かけた
・車の運転をした

といった、いつも通りの生活の中で浴びた紫外線が原因で起こるため、 紫外線ではなく花粉が原因ではないかと思われがちです。

浴びていない部位もひろがります

通常は2週間ほどでおさまってきますが、この間に紫外線対策と正しいケアを怠ると、 紫外線を浴びていなかった部位にまで症状が広がってしまうことがあります。

徐々に症状が起こらなくなってきます

ずっとアレルギー症状が続くわけではありません 。

例年では、紫外線(UVA)が強くなり始める4~5月頃に発症する方が多いのですが、 徐々に紫外線に耐性ができる(=慣れる)とアレルギー症状が起こらなくなってきます。

通年は、4月半ばくらいから、しっかり日焼け止めなどで日焼け対策をしながら徐々に紫外線に慣らしていくと、 7月8月になっても何も起こらずに過ごせます。

近年では、これまでよりも紫外線が強くなる時期が早いようですので、お早めの対策をおすすめいたします。